ランチタイムにカップ麺を物色。のど黒おにぎりを邪魔しない、淡麗なカップ麺がいいな〜と棚を眺めると、小さな柳沢慎吾と目が合う。
「アバヨ」と無視してもよかったんだけど、先日 YouTube で見たウンナンの気分は上々、シンチャンナンチャンの旅を思い出して、つい購入する。
久しぶりだな、ワカメラーメン。石立鉄男の CM の印象が強かったけど、だいぶ前に物故されているし、いつから柳沢慎吾に変わったんだろうか。
ともあれ、なんとなく大映ドラマが思い出されて出来上がりの3分間は退屈しなかった。「薄ぎたねぇシンデレラ」ってキョンキョンだよね。
懐古はほどほどに、時間どおりにフタをあけ、液体スープとスパイスを加えて完成。懐かしい匂いに、つい「お前はどこのワカメじゃ?」と呟く。
昔ながらのフライ麺、オーソドックスな醤油スープ、やたらきいてるコショウ、木片のようなメンマ、イマイチ戻りきらないようなコーンたち。
なんか全員、脇役といった印象。でも、それでいいのだ、主役はワカメなのだから。漆黒のワカメの味を引き立てるため、彼らは控えているのだ。
日進月歩、新商品が次々発売され、百花繚乱の棚を奪い合うカップ麺の世界。こうしたベテランがなくならないのは、不思議であり、安心である。
まあ、こうしてついつい買うおじさんが支えているんだろうな、自覚はありますよ。さて、おじさんとしての矜持にて、ズルリと食べつくす。
ごちそうさまでした。