今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 276)たぬきそば

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普段遣いの路線ではないからか、小田急箱根そばにアウェー感を覚える。新宿にあるから遠慮することないんだけど、なんとなくよそよそしい。


季節商品や名物のコロッケそばなど、目移りしちゃうメニューが並ぶ。お得な朝そばにひかれるけど、定点観測としてのたぬきそばにしようかナ。


一見なんの変哲もないたぬきそば。真ん中に七味をかければ口紅のように鮮やかで色気が増して、井上陽水 Make-up Shadow みたいだ。


主役の揚げ玉はしっとりとして、周囲からツユに溶け込んでいます。中央をすくって食べれば、カールのような質感で、少しキシキシしています。


丼ぶりを持ち上げズルリと飲むと、もともとのツユの旨味に揚げ玉が油分を加えていて、絵にも書けないおいしさ。そばもキレがよくていいね。


ワカメもたっぷりで、エースコックのワカメラーメンみたい。石立鉄男 CM がなつかしい。しかし食べているのはたぬきそば、むしろ武田鉄矢


なんのこっちゃな連想をしているうちに、食事も最終盤。ツユを吸った揚げ玉をそばと一緒にすすれば、唇テカテカ、グロスリップとなりました。


考えてみれば箱そばも隣の沿線。すっかり寛ぎのホームとなりました。今度は、コロッケそばにしようかなと思いつつ、唇を紙ナプキンでぬぐう。


ごちそうさまでした。


しばらくは、食べだめのお蔵出しです。