今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 189)中村屋のレトルトカレー

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東海林さだお先生のエッセイを読んで以来、中村屋のカレーに憧れがあった。先生が食べたのは確か1万円する伊勢エビのカレーだったと思う。


それ以来、新宿の地下街でみるたびに漠然とした憧憬が心に浮かんでいた。昨年末、家人にその話をすると、実は私も食べてみたかったとのこと。


そうとわかれば話は早い。ビックロは逃げはしない。開店早々から列に並んで、悲願の中村屋カレーにありつく。午前中だけどビール飲んじゃえ。


東海林先生が食べたような豪勢なものではなく、ささやかなランチセットだったけど、充分おいしく、カレーで感動するのは初めての体験だった。


かの感激を子どもたちにも、と思っても、こんな世情ではなかなか気軽には行けない。そこでレトルト。中村屋を応援するためにもよかろう。


何種類かあるけど、オーソドックスなビーフとチキンを購入。ハーフ&ハーフに盛りつける。間に横たわるライスには、玉子焼きをのせて彩りに。


ビーフ:ドミグラ感があって、深く、辛い。

チキン:スパイスが感じられ、爽やかに、辛い。

いずれも、麦ごはんがよく似合う二人ですね。


おいしい? と子どもにきいても「おいしい」としか答えようがない。いずれ「おいしい!」と声が弾む実店舗に連れていきたいな。


もちろん、レトルトもおいしいですけれどもね。とっておきの赤ワインでもあればよかったけど、今日のところは、サングリアでカンパーイ。


ごちそうさまでした。