今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 247)広島産カキ入りマーボー豆腐定食

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何を食べようか決まらず、フラフラしているとカキ入りマーボー豆腐の文字が目に入る。意外な組み合わせに優柔不断なA型の心は決まりました。

なるほど、週替わりメニューなのね。中華とカキといえばオイスターソースの印象が強いけど、旬の素材と定番の味がどんな相乗効果を出すのか。

子どもの頃、カキは好きではなかった。粒の小さなカキに、あたるのを恐れた母が、これでもかと火を通したカキフライの思い出。懐かしいナ。


あとは桜玉吉の「しあわせのかたち」でのエピソード。お歳暮のカキを食べたら、お腹壊して「おいすたー、げりすたー」ってオチ。懐かしいナ。


令和の世、そんな話はいまは昔。コールドチェーンの発達で、旬になれば新鮮なカキが食べられます。東北のカキ小屋にも行ってみたいけどね。


さて、やったきたのは一見普通のマーボー豆腐。真ん中に鎮座したカキをまずひとつ。意外にも香ばしく焼かれていて、旨味の塊のごとき味わい。


マーボーは辛みと旨みのバランスのとれた安定の味わい。どことなくカキの気配も感じるね。辛み対策に、やわらかな卵スープの味がありがたい。


汗をかき、通常のマーボーとして楽しみつつ、時にカキを食べてほくそ笑む。ハフハフ食べるうちトロミがゆるくなり、ご飯にかけて食べちゃう。


そろそろ、家鍋でカキを食べてもいい季節だな。カキの海開きを意外なメニューで終えて、そう思う。中年老いやすく、カキ成り難し、ですね。


ごちそうさまでした。