今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 395)特製塩そば

f:id:socius_lover:20201020180837j:plain


飲食店の二毛作が広がっている。夜営業中心の居酒屋がランチを出す、なんて単純なものだけでなく、昼は異なるジャンルのメニューを出したり。


昼だけ別の経営者に店を貸す場合や、同じスタッフが仕込みがてら風変わりなメニューを出す場合がある。家賃ぶん、フル回転させたいわけです。


で、こちらの居酒屋さん。夜は能登半島から取り寄せた食材を中心としていますが、昼にラーメンを出しているらしい。なるほど、二毛作だね。


ご飯によく合う塩ラーメンが謳い文句なので、ご飯少なめでお願いする。選べるトッピングはニンニクか柚子。ずいぶん極端だけど、柚子を選ぶ。


お目見えしたのは独特の器に盛られた一杯。ラーメンを食べたのち、注ぎ口からスープを茶碗に注いで雑炊を楽しめるとか。これも二毛作だね。


まずはスープをひと口。魚介の深みのある、上品な寄せ鍋のようなスープ。細ストレート麺がツルツルおいしい。海苔、焼豚、つみれも実に旨し。


f:id:socius_lover:20201020180900j:plain


ここいらで、柚子を入れると香りが華やぐ。スープを飲むより、麺をすすったほうが柚子の香りが鼻に抜けますね。さて、お楽しみの雑炊タイム。


少なめご飯に、トプトプとスープを注ぐ。食べてみれば、スープの旨みを存分に吸ったご飯は、あたかも鍋の〆のようで、満腹の悦びに涙ぐむ。


ごちそうさまでした。