一時期、飛ぶ鳥を落とす勢いで流行った油そば。どれが先達かはさておき、和え麺、まぜそばとともに一大ジャンルを築いており、専門店も多い。
お目当てのうどん店が密で途方に暮れていると、ふと油そばの看板が目につく。狭い視野と行動半径が災いして、今まで縁がなかったお店です。
袖擦り合うも他生の縁。いざ、油そばにチャレンジ。この前自宅で台湾まぜそばをつくったけど、外食で食べるのは久しぶり、楽しみに待つ。
調べてみれば、武蔵境とか、国立あたりの、いわゆる三多摩地区発祥なんだとか。学生向けのガッツリメニューらしく、オジサンの期待も高まる。
卓上には、お酢、ラー油、こしょう、カレー粉、七味、山椒、紅生姜、各種の塩。初見殺しの豊富な調味料群をどう使おうか、早くも悩ましい。
やってきたのは、力強さを感じる一杯。何というか、ジャンク星から地球にやってきた、そんな感じ。底にたまったタレを絡めるよう混ぜてゆく。
まずは、そのままツルツル。醤油ベースだけど、不思議な味。熱々の太麺、テラテラの油、シャキシャキのネギがほどよいバランス。おいしいな。
せっかくなので、タレを追加して濃いめに。さらにパンチがきいてくる。ラー油をひと回しかければ、ストロングスタイルな味で、唇がイタイ。
ここで、付属のスープを飲めば、セロリたっぷりで、滋味あふれる。油そばだと満たされない液体欲も大満足、胃袋がじわり温まるのが心地よい。
今回はプレーンでしたが、トッピングの種類も多く、調味料もあわせると、相当通い詰めないと好みの味にはたどりつかないな。また、こよう。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。