今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 266)カンパチ海鮮丼

f:id:socius_lover:20201223124312j:plain


カンパチと聞いて、魚を思い出すのが凡人、渋滞を思い出すのが東京人、川谷拓三を思い出すのが昭和生まれ。同音異義語って難しいですね。


環八ついでに環七。初見殺しのその読み方はかんなな。かんしちと読んで、捕物帳じゃないんだからと言われたのは、吉田戦車さんだったっけ。


ともあれ、本日のおすすめはカンパチ。ブリと違っていつが旬なのか判然としませんが、脂ののったカンパチは、ブリに負けず劣らず。楽しみだ。


まずは、ワサビをとりだしてしょう油で溶いて回しかける。いやいや、刺身を都度しょう油につけるのが正式ですよ、なんて向きもあるけどサ。


高級料亭であるまいに、普段使いの定食屋さんでそんな格式張らなくても。小皿も片方が細くなっていて、どうぞかけてくださいって言ってるし。


まずは手前の蒸しエビ。サクサクした歯ざわりがいいね。うっ、思ったよりワサビがきいてる! 慌てて、ほかの刺し身のワサビをこそげちゃう。


ほら、正式な食べ方しないから、なんて心の声を封殺。丼ぶりものとしての一体感を優先してかきこんでいく方針。あおさ汁で、ひと息つく。


マグロ、ねっとり。サーモン、脂のってる。イワシ、青魚の矜持。ねぎとろ、フワッフワ。どれもこれも宝石のように美しい。ガリで小休止。


カンパチは脂のりのり、実は白身ではなく赤身ですから、というカミングアウトがよく似合うネ。ご飯をひと粒残らずいただいて、お茶でしめる。


ごちそうさまでした。


しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。