今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 934)台湾風焼き刀削麺

 

台湾風、というとどんなイメージだろう。名古屋の台湾ラーメンのイメージが強く、どうしてもピリ辛を想像するけど、あれは日本製だし、大陸と比べると印象が薄い。

 

台湾というとバナナくらいの印象で、日本統治時代もあったから大陸の中国料理より日本人の好みに合っているだろう、くらいの認識である。気になって調べてみる。

 

Wikiによれば日本より塩味が薄く、大陸より甘味が強いとか。海に囲まれており、海鮮に恵まれ南国のフルーツも豊か。魯肉飯、担仔麺あたりは聞いたことがあるな。

 

で、先日初めて入った店でふとみつけた台湾風焼き刀削麺。その名前だけでも情報量が多くて戸惑うも、気になって仕方ないので日をあけずに再訪して、実食する。

 

台湾風というと、やはり辛いひき肉餡がのっているのだろうか。刀削麺は知ってるけど、定食も出すような店で手づくりするのだろうか。色々と悩みつつも到着を待つ。

 

刀削麺は、延ばす前のうどんの塊のようなところから、専用の刃で削っては茹でてゆく麺である。厚さや幅にムラができるのでさまざまな食感が味わえて嬉しいのだ。

 

調べてみると、刀削麺自体は中国の山西省発祥らしく、「台湾風」に味つけしたのだろう。どんなものがくるのか、ドキドキして待てば、やってきたのは焼きうどん。

 

ほんのり赤いのはラー油かな。具材はひき肉、キャベツ、にら、もやし、玉ねぎなどで、やはり野菜多めの焼きうどんである。肝心の麺は、きしめん的に等幅である。

 

長さといい、幅といい、ほぼ均一なのでこれは削りたてではなく、こういう市販品なのだろう。とはいえ、真ん中が厚く、端は薄いので、食感の違いは楽しめます。

 

正直いって台湾感はないけど、台湾ラーメンだの、台湾まぜそばだのをつくっている日本人に言われたくはないだろう。味自体はピリ辛で文句なしにおいしいしねえ。

 

もちもち、ピロピロの麺、ひき肉と野菜たっぷりの旨み、それらをラー油が手堅くまとめており、台湾ですよと強く言われればそんな気もしてくるのが不思議ですね。

 

ごちそうさまでした。