今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 702)朝のかき揚げうどん in なか卯

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久しぶりの朝なか卯。朝麺が新価格となっている気がする。うどん280円、そば330円。立ち食い界隈にはない価格差ですが、今日の気分はうどんかな。


大体のそば・うどん店では、どちらを選んでも同じ値段ですよね。考えれば不思議なことで、どちらも仕入や手間があるのに、どういう理屈だろう。


ただしそば屋さんは「うどんで」と言わないと基本そばが出るし、一方でうどん屋さんはそばを取り扱わないことも多い。とかいう間に到着する。


「丼ぶりと京風うどん」を看板にするだけあり、なか卯のダシは掛け値なしにおいしい。ご自慢のうどんも、もっちり、ツルツルと喉を通り抜けてゆく。


別盛のかき揚げは揚げたてサクサク。箸で割ってかじりつけば、まずは油の旨み。咀嚼するうち、ごぼう、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃの甘みがしっかり。


唇テラテラにしつつ、半分ほどは野菜の味を堪能する。同様にうどんもシンプルに半分ほど食べたのち、両者を組み合わせ、天ぷらうどんの完成です。


ON砲、AK砲など、一人でも怖いのに、コンビになるとさらに凄みを増す感じ。天ぷらの油がダシに旨味を、ダシが天ぷらに奥行きを与え合います。


やがて、モロモロ、ハラハラとかき揚げはほどけていき、うどんと一緒にすするうちにエビの風味が鼻を抜ける。何だ、きみもいたのか、とニンマリ。


おいしい時間もあっという間、さながら風の前の塵の如く。諸行無常を覚えつつ、丼ぶりに残るダシを、これまた半分ほど飲み干して、冷たい緑茶でしめる。


ごちそうさまでした。