今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 503)シーフードスパゲティ

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洋食屋のメニューは眺めているだけで楽しい。写真がついていれば更なり。カレーライス、ハンバーグ、スパゲティ、何にしようか浮かれ気分。


いずれも魅力的ゆえ決め手に欠ける。A型は思い切りが大事とはハイチュウの CM だけど、パスタではなくスパゲティと名乗る心意気に賭けたい。


各種スパゲティがあるけど、なんとなく、シーフード。そこまで決めたら、あとは待つのみ。程なくやってきたのはパルメザンチーズとタバスコ。


粉チーズはともあれ、本場イタリアではスパゲティにタバスコはかけないらしい。アメリカ経由で入ってきた文化らしいけど、悪くない習慣です。


ボンボヤージュの名作「旅ボン」で「パスタは待つな」とのイタリアの格言を知った。スパゲティはアルデンテのうちに、熱く食べてしまおう。


フォークをくるくる回してパクリ。ともすると真っ直ぐに戻りたがる、イキのよいアルデンテを噛み締める。やはり麺料理は万国共通でおいしい。


ニンニクとオリーブ油の香り、唐辛子の辛み、シンプルなソースなので、麺のおいしさがより一層わかる。ぶっかけうどんにも通じる麺の醍醐味。


具材はアサリ、イカ、エビのシーフードミックス軍に、ムール貝や小柱が加わり、どれから食べても、サクサク、プリプリして舌ざわりが楽しい。


タバスコはどうやらハバネロソースらしく、少量でもかなりきく。初めて喫茶店でタバスコをかけて、大人になれた気がした18の春を思い出す。


途中でパルメザンチーズもザブザブかける。本場では海鮮にチーズはかけないらしいけど、郷に入りては郷に従え、油っこさを打ち消す旨みです。


最後に皿に残った、シーフードエキスたっぷりのオリーブ油をパンに吸わせてパクリ。ボーノ、実にボーノ。そば湯の如き食の残心にほくそ笑む。


ごちそうさまでした。