今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 733)かれー南ばんそば


真夏のそば屋に刺激を求め、かれー南ばんを注文する。ここのカレー汁は濃いめ、辛めなのでいつも楽しみだ。到着を待つあいだ、メニューをじっと見る。


基本のかけが500円、カレーが800円ということは、トッピングが300円ということか、安いもんだ。トッピングという視点でお値段をチェックする。


きつね、たぬき100円、むじな150円、月見150、かきたまは玉子が多いのか300、鳥南ばん250、おかめ250、天ぷら300

天とじ350。なるほど、趣き深い。


単純な足し算でないのが、人の世と通ずるものがあるな、などと思いつつやってきた丼ぶりと対峙する。箸を割り、ネギをのせて、七味を振る。いただきます。


暑い日こそカレー! なんて思うんだけど胃弱か中年になるとランチカレーは一大イベント。刺激が強すぎると、午後ずっと胃もたれになるのです。


その点、カレーそばはちょうどよい。カレーソースとツユの邂逅が、刺激を求める脳とそれを拒否する胃袋にちょうどよい。はねないよう、スルスルと食べる。


水位が半分ほどになったところで視線をあげる。すると向こうに、肉せいろそばに七味をかけて、ビールを飲んでる紳士をみかける。昼から、うらやましい。


ともあれ、煮えたネギをハフハフつつき、豚コマを丹念に拾い上げ、ザ・そば屋のカレーを堪能する。食べ終えるころには、予定通り顔が暑くなっている。


ごちそうさまでした。