今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 434)鴨南ばんそば

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カモというと、カルガモ一家の引越といったほのぼの風景が浮かぶ。そのほか囮猟に引っかかりやすいので、騙されやすい人の例えにも使われる。


そうそう「カモがネギを背負ってくる」も忘れてはならない。ことわざの根底には、カモとネギの相性のよさがあるわけで、つまりは、鴨南ばん。


寒くなると鴨が脂を蓄えるので、鴨南ばんは格別です。鴨の脂が溶け出たつゆ、クタクタに煮えたネギ、新そば粉の更級そばが三位一体の味わい。


鴨肉は鶏肉に比べるとやや繊維っぽく、野趣あふれます。スルスルそばをたぐれば、唇を濡らす甘い鴨の脂。うまいの語源が甘いというのも納得。


木サジでつゆを飲めば、ポットに入れて持ち帰りたいほどおいしい。伊藤園が自販機で味噌汁を売ってたけど、濃いめの鴨汁も需要がありそう。


カモについて調べていると、カモネギというポケモンがいると知りました。条件はわかりませんがネギガナイトに進化するとか。なんか楽しそう。


ともあれ、久しぶりの鴨南ばんを堪能いたしました。年越しそばは、今年も鴨つけそばにしようかな、なんて考えも浮かぶ、気忙しい年の瀬です。


ごちそうさまでした。