団塊ジュニアにとって、ハンバーガーは特別な食事だった。マクドナルドで誕生会なんて、今では冗談みたいだけど、昭和50年代の小学生にはマジ憧れだった。
牛肉輸入自由化、バブル〜円高、デフレなど世の流れもあり、ハンバーガーは日常食、ランチの選択肢の1つになった。クラスのマドンナに手が届くのである。
21世紀になるとファーストフードではない、本格ハンバーガーが黒船襲来した。お値段はさておき、ボリューミーかつジューシーなハンバーグは魅力的である。
しかし原初体験の刷り込み効果か、やはりマックもおいしく、やはり世界に冠たるチェーンは伊達じゃない。こちらは、マックと本格派の間のやや本格寄り。
香ばしいバンズ、焼きたてのハンバーグ、シャキシャキレタスに、清冽なトマト。さんざんマックと言ってきたけど、実はモスバーガーのほうが近いかも。
押し潰してかぶりつくと、どこかインドカレーのようなスパイスの香り。ハンバーグの脂の旨みと野菜の爽やかさが打ち消し合い、実質0カロリーじゃないか。
揚げたてのポテトも、カリッ、ホクッ、とケチャップが似合う。サラダのドレッシングがしみたところも、ポテトチップスフレンチサラダ味っぽくていいね。
食べてしまえばあっという間。なんならもう一周食べたいほどです。自宅でつくれそうで、決して再現できないこの味はやはり高嶺の花、マドンナですね。
ごちそうさまでした。