今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 944)自家製・きのこのスパゲティ

 

 

きのこ。漢字だと木の子なんて書くけど植物ではなく菌類である。木だけでなく、動物のフンや死骸からも生えてくるけど、最近は栽培物が多く、安定して供給される。

 

さて、食欲の秋なので、なんとなくきのこ料理をつくる。つい松茸のハイシーズンに引っ張られるけど、いまやきのこは年がら年中食べられる。ありがたい話である。

 

スーパーの売り場をみても、多くの種類が並び、目移りしそうである。昭和の頃は、エノキ、シイタケ、ナメコくらいしか食べたことがなかったけど、それもいまは昔。

 

百花繚乱のきのこから、歯ごたえと香りを重視してシイタケ、エリンギ、マイタケ、シメジを選ぶ。タンパク質として香薫ウインナーを足せば、育ち盛りもにっこりだ。

 

フライパンにオリーブオイルをうんと入れて、ニンニクチューブ、輪切りの鷹の爪1本とともに熱を入れる。チリチリ音がしてきたところで、きのこを一斉に放り込む。

 

嵩が多かったきのこ軍も、程なくしんなりする。体積とトレードオフで芳醇な香りがたち、やがてスパゲティが茹で上がる。ざっとかき混ぜたのち、醤油をひと回し。

 

やはり醤油の焦げるにおいは、なにものにも負けない食欲のトリガーです。盛りつけももどかしくきのこスパゲティの完成、パスタは待つなの格言通りすぐ食べ始める。

 

シイタケ。ダシがよく出る、昔なじみ

エリンギ。初対面は牛角、サクサク食感

マイタケ。黒っぽくなるけど、欠かせない

シメジ。香りマツタケ、味シメジです

 

シロウト料理ながらずっとおいしい湯気にさらされていたので、味わいもひとしお。香薫の塩っけもいいアクセントで、レモスコをかけて風味を増せば、完全体ですね。

 

きのこ1つとっても日本の農業の進化がうかがえますね。消費者としてはありがたい話で、天然物の尊さは大前提として、大量消費を可能とした栽培物をいただきます。

 

ごちそうさまでした。