今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 622)国産鶏むねカツ定食

 

鶏料理で一番好きなのはささみの唐揚げである。子どもの頃、唐揚げといえばささみだった。少しパサついたささみが衣で包まれ、醤油を垂らすと非常においしかった。

 

両親が鶏を好きでなかったこともあるし、節約料理だったのかもしれない。しかし、刷り込みとは恐ろしいもので、居酒屋の唐揚げは、私にとってはハレの料理だった。

 

私の日常食としてのささみの唐揚げは、外食ではあまり取り扱われていない。ささみカツをみれば食べるけど、それも限られており、本日は=ではなく≒の鶏むねカツ。

 

とはいえ、むねカツはそれはそれでおいしい。アラフィフになると、脂身たっぷりのもも肉もいいけど、さっぱりむね肉がありがたいのだ。程なく到着するわが定食。

 

7切れあるので、ソースを3、醤油を4でいくかな。本来はオールソースでいくべきだろうけど、冒頭に書いた通り、鶏の揚げ物には、醤油を垂らすのがうまいのよね。

 

味噌汁で箸を濡らし、まずは切り干し大根から。けっこうダシがきいているので、思わずごはんをひと口パクリ。カツが余らないよう、慎重にペース配分しないとね。

 

カツにレモンを絞ったのち、ベジファーストでキャベツを半分ほど食べる。口がスッキリしたところで、まずは醤油カツを。オカズヂカラ抜群で、口内調味が捗ります。

 

ソースカツはマックのチキンナゲットっぽい雰囲気で、ごはんもいいけど、レモンハイが似合いそう。カラシはとんかつの脂には合うけど、むね肉だと強すぎるかな。

 

カツを食べたのち、キャベツで追いかけたり、ごはんで追いかけたり。キャベツや味噌汁で口をリセットしては、手を止めることなく食べてゆく。ああ、シアワセだな。

 

鶏のむねカツは、やはりささみの唐揚げにもどこか似ていて、幼き日々を思い出す。ルパン三世をみながら、ダラダラとごはんを食べていた、頭カラッポな少年時代を。

 

ごちそうさまでした。