今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 365)自家製・赤ウインナーの焼きそば

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赤ウインナーは郷愁をさそう。シャウエッセンなどない頃、子どもにとって赤ウインナーは、魚肉ソーセージの上に立つ本物のウインナーだった。


お弁当の色合いはプチトマトではなく赤ウインナーだったし、その深紅のボディゆえ、タコさん、カニさんとかわいらしく飾り切りされていた。


しかし、本格志向のウインナーが出回るようになると、赤ウインナーは段々と隅に追いやられていった。とくにバブルの頃、顕著だったと思う。


さらに、そのドギツイ色合いのため、着色料まみれの懸念もあり、自然派ママさんから警戒されてきた。しかし、こちらは植物由来の着色だとか。


安心の赤ウインナー。昭和生まれとしては嬉しい限りです。で、豚コマでよいところを、わざわざ赤ウインナーを使って焼きそばを炒める。


半裁した赤ウインナーに、たまにアタリとしてタコさん加工をしてほくそ笑む。それにしても、ソースの焦げた匂いというのは、最高すぎるゾ!


山盛り焼き上げて、タコさんを頂上に飾りつけてひとり悦に入る。食べてみればなんてことない、いつもの焼きそばだけど、心は射抜かれてます。


子ども時代を懐かしみつつ、きっちりビールを飲むのがおじさんたる所以。紅ショウガとか、青のりとか画竜点睛を欠いても、大満足の夕餉です。


ごちそうさまでした。