京都、大原、三千院〜♩ 古都の郷土飯というと、おばんさいに代表されるザ・和食の印象。一見さんお断りの文化もあって京料理への憧憬が募る。
一方で京都発祥のラーメンは、決してお上品ではない。濃い醤油味の新福菜館、背脂が浮かぶますたに、箸が立つくらい濃ゆいスープの天下一品。
いかにもな有名店ばかりですが、東京住みの私でも名前が挙げられるほど、京都ラーメンは印象深く、もちろんおいしい。で、本日は天下一品へ。
名物こってりはトロリを通り越し、ボテッというほど濃厚で、鶏がらと十数種類の野菜でこうなるとは信じられない。当然、カロリーも半端ない。
鶏がらベースのあっさり、こってりとあっさりの中間の屋台の味などもあるけど、天一にきたからには、やはりこってりを食べねばなるまいて。
まずはスープ。ザラっとした舌ざわりに、ギュッと濃縮された旨み。唯一無二、比肩するもののない味です。ふた口ほど楽しんでから麺をすする。
麺は固めで、途中で噛み切ると歯応えがプチっと潔い。いかにも京都っぽい青ネギは、濃厚スープに漬け込み、サラダ感覚でシャキシャキ食べる。
叉焼やメンマもしっかりおいしく、隙のない陣容ですが、主役はこってりスープ。夢中で食べれば丼の内側に「明日もお待ちしてます」の文字が。
さすがに毎日は食べられない、と嘆息。きっと丼の底にもメッセージがあるだろうけど、とてもたどり着かない。ご飯に合うスープだけどな〜。
健診が怖くて、ラーメンが食べられるか! なんて歳でもないので、いい頃合いでレンゲを置く。またぞろ塩分を気にせず、食べに来ちゃうけど。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。