今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 533)大きいコロッケそば in 富士そば

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キテレツ大百科の原作は、コミックにしてわずか3巻。アニメの放映期間からするとかなり短い。コロッケそばを待ちながら、そんなことを想う。


コロ助がコロッケ好き設定なのはアニメオリジナルだろう。レシピが OP 曲となり、オジサンになっても連想できるほど記憶に焼きついている。


閑話休題、立食界隈でみかけるコロッケそば。反則のような組み合わせだけど愛好家は多い。衣の油っけ、芋とツユの相性のよさは特筆に値する。


富士そばの外壁に「五反田店発祥、当社比2倍」のコロッケそばのポスターをみかけ、あまりお腹がすいていないのに、ついつい席についている。


「大きいコロッケはどう食べますか? 崩して食べたらどうなっちゃうの?」との煽り文句も微笑ましい。食券には、ジャンボコロッケとの印字。


やってきたのは確かにジャンボなコロッケ。まずはコロッケの隙間をぬってそばを持ち上げ、ズルズルたぐる。相変わらずの安定感でおいしい。


コロッケの喫水線から下には、じわじわとツユがしみてます。箸でひと口大に切り分けパクリと食べれば、ジャガイモのむっちりした食感がいい。


朝だから揚げて間もないだろうコロッケは衣がトゲトゲ。あまりの美味に、その勢いで半分くらいダシコロッケとして楽しむ。ご飯が欲しいな。


コロッケは小休止。ネギ、ワカメ、そばを三位一体で食べてゆく。丼ぶりものならば白米に相当する部分、ここが安心しておいしいのが富士そば


後半は堅牢なコロッケを突き崩して、モロモロと溶け出したスープをサジでスゥッとたしなむ。コロッケの油を吸ったツユが、なんともおいしい。


薮や砂場といった名門そば店は是非もなく、ざっかけない街そば店ですら扱わない邪道の種物、コロッケ。しかしその味わいは、まさに王道ナリ。


ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。