今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 384)サーモン・しらす・ねぎとろ丼

f:id:socius_lover:20211025151131j:plain


かつて銀行の合併ラッシュのころ、力関係か、しがらみか、各行の名前を連ねた名づけが多かった。太陽神戸三井銀行などはその1つ。


やがて、さくら銀行となり、住友と合併した途端に三井だけが復活して、三井住友銀行となった。太陽と神戸は大人の事情なのだろう。


ともあれ、名づけには意味があり、言霊がはしりだす。こちらはサーモン・しらすねぎとろ丼。その名のとおり、3種の具材が華やか。


注文にあたってこれください、と指差せば「しらすでーす」と厨房へ注文が通る。なんだ、店員さんの符牒はえらくシンプルだな。


まずは本日の味噌汁の到着。海老の頭が浮いており、ミソがきいている。大型魚の皮がプルプルおいしく「ウチで捌いてます」感が嬉しい。


ちらし系は握らないぶん手間がなく、量的にお得なことが多いとか。確かに、やってきた丼ぶりは具材てんこ盛りで箸を入れる間隙がない。


まずは、しらすをそのままかきこむ。ほんのり漂う磯の香りが、酢めしとよく合う。しらすならではの数の暴力に酔いしれるひととき。


サーモンはワサビ醤油をつけてパクリ。脂たっぷりで、ご飯がすすむ。これ、かなりの米の量だから、ベース配分を考えないとな。


何も考えず迂闊に食べると、最後は酢めしだけを延々食べることになるからね。お次はねぎとろ、おや、かなりの質量ですね。助かるな。


ねぎとろをご飯に押し広げ、ワサビ醤油をかける。ガツガツとかきこめば、鼻に抜ける辛みと、マグロの脂の甘みのWパンチに酔いしれる。


途中ガリの酸味でリセットしつつ、最後は丼ぶりに残る米つぶ、しらすを残さず食べ尽くす。寿司屋ならではの渋い緑茶がおいしいや。


白米ならまだしも、酢めしを延々食べるのはチトつらい。ともあれ、サーモン・しらすねぎとろ三国志、本日の講談はここまで。


ごちそうさまでした。