団塊ジュニア世代なので、同世代人口が多く、受験や就職は競争が激しくそれなりに苦労した。その一方で、娯楽には事欠かない。
クリスマスの時期にはおもちゃ屋のチラシが華やかで、ファミコン、CD など新しい媒体の恩恵も受け、いまは購買力を狙われている。
細かい説明は省くけど、アスレチックランド、チクタクバンバン、ゲーム&ウオッチなど、憧れのおもちゃは誰にでもあっただろう。
なんでそんなことを思うかというと、こちら富士そばの乱切り蕎麦。実際に蕎麦切りしているわけでなく、押出式製麺機から出てくる。
それがちょうど、かつての「ゆかいなとこやさん」を思い出させるのだ。粘土が人形の頭から出てきてそれを切るだけの、簡素なおもちゃ。
押し出された蕎麦は、そのまま茹で汁に落ちている。同業の嵯峨谷も導入しており、いわゆる立ち食いの麺よりも、一段上の仕上がり。
で、ざるでツルツルと手繰る。冬場のざるは清洌な味わいで、打ちたて、茹でたての乱切り蕎麦は角が立って、海苔の香りをまとう。
うちのサンタは、押し入れに隠しておくから、クリスマス前にプレゼントがバレバレだったな。おもちゃではなく、漫画数冊だったけど。
そんなことを思いつつ、ワサビを溶かしたり、七味をふったり、ネギを加えたり。忙しく薬味を駆使すれば、ざる1枚なぞあっという間。
カウンターのポットからそば湯を注いで、体を温めてる。あっ、写真撮るの忘れた! 店前の食品サンプルをパシャリ、代用です。
ごちそうさまでした。