今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 782)かれー南ばんそば

 

 

日向は暖かいけど日陰を歩くと肌寒く、晩秋というか、初冬を感じるこのごろ。お目当てのそば屋さんに滑り込み、温まるものがいいなあ、とメニューをみる。

 

鍋焼きうどんは仰々しいし、あんかけそばの気分ではない。天ぷらうーん、かき玉かなと悩んだすえ、かれー南ばんを選ぶ。熱さ、辛さのダブルで温まります。

 

新そばの季節だから、うどんではなく、そば。まあ、こちらのカレーはコクがあるのて新そばの風味はわかりゃしないけどさ。しばし待って、ご対面です。

 

カレー南蛮と十把一絡げにいうけど、個性が出ます。ネギはマストとして、こちらは焙煎したようなカレーの辛味で、とろみはそこそこ、豚コマが入ってます。

 

まずはそぎ切りのネギをパクリ。キュムキュムした食感でよく煮えて甘いのに、カレー味がまさり全体に辛い。ここで刻みネギをのせて、七味をパラリとふる。

 

そばをそろそろと持ち上げ、跳ねないよう口に運ぶ。そばはカレーのドレスをまとい、唇、舌、喉、と熱源を移しながら食道を通過し、胃でなお存在感を示す。

 

腑に落ちるとはこういうことか、などと思いつつ体の芯から汗をかいてくる。豚肉をキシキシと噛みしめると、ごはんが欲しくなる味わいです。

 

お腹からの熱で、オデコにも汗をかいてますが、寒いなかを帰るので、丼ぶりを持ち上げて、ひと口、ふた口とツユを飲んで温まる。これも甘露ですね(笑)

 

ごちそうさまでした。