こうも寒いと、温かいものが食べたい。いやむしろ、熱いくらいがいい。名古屋弁でいうところのチンチコチンだ。味噌煮込みうどんもいいけど、出す店が少ないのよね。
でも街そば屋に来れば、多種多様の温まるメニューにあふれ、悩むくらいです。鍋焼きうどん、あんかけそば、各種丼ぶりものなど目移りしますが、本日はカレー南蛮。
温度だけではなく、辛味を加えることにより、胃の腑から温まるのですよ。しばし待ってやってきたのは、マグマのようにクツクツと煮えたぎるカレー南蛮。いざ尋常に、勝負。
もったりしたツユに箸を刺しこみ、ゆっくりそばを持ち上げる。かなりの熱量なので、唇につかぬよう大きく口を広げてパクリ。ハフハフ熱を逃すと、辛みが舌を突き刺す。
こちらのツユはかなり甘めなのに、それを押しのけるスパイスの秘法。家庭ではつくれない味にジェラシーしつつ食べてゆく。新そばの風情など打ち消す鮮烈な辛みです。
中盤戦で豚肉を取り上げてパクリ。肉感もさることながら、脂身がひたすら甘〜い。削ぎ切りのネギもクタクタに煮えているけど、その甘さよりカレーの辛さが先に立つ。
ともあれ、寒さに負けるなキャンペーンとしては大正解。なんなら汗をかいたくらいで、オフィスまでの帰り道にかえって冷えてしまわないか心配になりました。
ごちそうさまでした。