激戦区。スイーツなら自由が丘、美容室なら青山あたりか。秋葉原はもはや家電の激戦区ではないし、ラーメンなどはターミナルすべて激戦区だろう。
新宿西口の駅チカ。小田急エースと京王モールが連なる通路は、朝メシ激戦区といえよう。わずか50メートルほどに、そば、うどん、牛丼、カレーが連なる。
選ぶほうは助かるけど、店側はサービスを充実させねばならない。こちら梅もとは、2年ほど前に再開発で移転してきた新参者ながら、かつてのファンも多い。
なんといっても蛇口で出てくるダシが、アトラクション風で見ていて楽しかったのだけれど、新店舗では寸胴になっている。…まあ、妥当な判断だよね。
肝心の味も、以前は昭和のサービスエリア感あふれる王道の立ち食い味だったけど、繊細でカエシよりもダシのきいた少し上品なものに変わっている。
まあ、激戦区に殴り込むのだから、企業努力は欠かせないのでしょう。メニューも、そば、うどんのほか、カレー、ラーメンと中年男の心を握りしめる陣容。
名物の薬膳天そばもあるけど、ここはオトクな朝メニューをいただこうかな。おや、朝ラーメンもあるのか。悩ましいけど、朝っぱらだからそばにしよう。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/03/28/070000
受け取ったトレイには、厚紙によるクーポン券が。リピートしたくなる嬉しいポン引きです。スマホではなく、ミシン目でちぎり取るクーポンは懐かしい。
さて、券売機の写真ではよくわからなかったけど、朝そばのトッピングは、たぬきとネギとワカメ。まずは七味をふって、そばをふうふうすする。
細めのそばが胃にスルスルと入っていき、唇は油に濡れ、お腹が温まる。ワカメはクニクニした舌ざわりで、ツユに溶けたたぬきがサラサラと流れこむ。
ふう。立ち食いそばに求められる安定、安心のおいしさをすべて満たしていますね。塩分を気にしてツユは残しますが、近いうちにクーポンを使いにこなきゃ。
ごちそうさまでした。