非チェーンの立ち食いそばは、はっきり言って楽しい。メニューの独自性、手頃な値づけ、地元で生き残っている確かな実力。どれをとっても頼もしい。
で、深大寺門前そば。なぜか千歳烏山駅前にありますが、深大寺そばは京王沿線の一大ブランドだし、〇〇庵の由来は烏山寺町だし。名乗ったもん勝ちですね。
黒いプレートに白い文字。昭和の様式美のようなメニューが壁にズラリ。いつも悩みつつメニューの右のほうで決めてしまうので、今日は左まで目を通す。
で、肉そば。こちらでは食べたことがないし、期待して待つ。サービスの揚げ玉はもちろん入れてもらう。茹でおき麺が湯通しされて、すぐにやってくる。
みれば、まん丸なチャーシューが2枚。たしかに肉そばだ。まずはカイワレをツユに浸してパクリ、おおっカライ。カイワレを食べると菅直人を思い出すよね。
お次はチャーシューを食べようかな。クルクルとクレープのように丸めてかじれば、プチプチお肉が弾ける意外な食感。いい意味で豚くささが隠れていない。
サービス揚げ玉は、よく見ると天かす。緑色は春菊のかすかな。ツユがしみておいしい。そばをズルズルたぐると、濃いめ熱めのツユとの相性が抜群です。
やはり地元に根ざした常連さんの朝食の場となるような店は間違いがない。店員のおばちゃんともども、どうか令和を生き抜いてほしいな。まあ、俺もだけど。
ごちそうさまでした。