朝食抜きだと高血圧になりやすい、スマホのアプリからそんな警告を受ける日々。おなかがすいていればもちろん食べるけど、胃もたれだの、時間だの、障壁は高い。
それでも、ふと思い立って食べられるのが立ち食いそばの魅力。注文を悩むヒマもなく、あっという間に配膳されるスピード感は他の追随を許しません。
こちら豊しまの看板メニューは肉そば。特に厚切り肉そばは、立ち食いそば界のラーメン二郎ともいえるインパクトです。しかし今朝の腹具合は量や油を求めていない。
玉子そばと悩んだけど、揚げ玉をサラサラと食べたくて、たぬきそば。注文すると、はい？と聞き直される。みんな肉玉や天玉を頼んでいるから、意外だったのだろう。
天下一品であっさり、あるいはココイチでハヤシを頼むような、王道からズレた注文だったかな。ともあれ、パズーの身支度よりも早く到着。これぞ立ち食いの醍醐味。
まずはそばをひとすすり。湯通しされたばかりのそばは、まだ熱気を帯びており、ツユよりも熱く、ふうふうと冷ましながら食べるのが楽しい。冷えた体が温まるぜい。
途中で、手前に揚げ玉をかき集め、ツユごとゴクリ。フニャフニャとツユをたっぷり蓄えてふくらんだ揚げ玉は、唯一無二。ジャンクな魅力にあふれています。
換気なのだろうか、外気が吹きすさぶ店内ですが、アツアツのツユ、もっとアツアツのそばが嬉しい。何を食べるかも大事だけど、いつ、どこで食べるかも大事ですね。
ごちそうさまでした。
