体重(kg)÷身長(m)の二乗が BMI である。なんのこっちゃですが、BMI 22 が理想体重で、25 を超えると肥満とされる。ちなみに現在 24.9 である。
少し小太りのほうが長生きするらしいし、病気になったときの予備力としてダイエットすることもないけど、なんとなく朝はサプリですませることが多い。
インゼリーとかソイジョイは十分おいしいし、塩分も控えめで申し分ない。でも自分のなかのDNAが唸りをあげる。日本人なら米を食え、と。
で、なか卯。朝食に新作の「たまかけ」シリーズを発見。ご飯、味噌汁、海苔、お新香、卵の基本セットに鯖ほぐし、明太子、鶏そぼろ、とろろが選べる。
どれも魅力的だけど「鯖」の文字にひかれる。あえての漢字。書体が変わったのか、魚偏にブルーではないんだね。ともあれ、ウキウキと食券を購入する。
鯖は傷みやすいこともあり下魚とされ、海原雄山も嘲笑っていた。流通の発達した今では、さすがに高級魚ではないが、安くておいしい庶民の味方です。
お盆の上では卵のセパレーターがキラリ輝く。用途はともあれ、さっそく試すも黄身に穴があくわ、殻が入るわの大失敗。気を取り直して、味噌汁をゴクリ。
何度もいうけど、なか卯は「丼ぶりとうどんの店」だけあって、ダシが非常においしく、味噌汁も例外ではない。箸をしめらせたところで、鯖ごはんをパクリ。
キシキシしっかりした歯ごたえと、適度な塩っけは、最高の生ふりかけです。ここで卵を軽くかき混ぜ、ご飯にかける。鯖の味があれば、醤油はいりませんね。
予想通り、黄身の濃さ、白身の淡白さがじっくり味わえ、鯖の潜在能力の高さが窺える。ご飯は少なめを選んだけど、同じ値段なら並盛りでもよかったかも。
卵でしつこくなった舌をお新香でサッパリさせ、海苔でご飯を巻きつつ食べてゆく。なか卯名物、琴による和風 BGM では「青葉城恋唄」が流れている。
さとう宗幸と仙八先生に想いを馳せながら旅館の朝のごとき朝食を堪能する。あらかた食べ終える頃、曲は「悲しみにさよなら」に変わり、郷愁をそそられる。
これで 400 kcal ちょっとなら、きっとダイエットの神様もお目こぼししてくれることでしょう。なか卯のおいしい緑茶をがぶ飲みして、サッパリと席を立つ。
ごちそうさまでした。