今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 671)味噌かつ煮定食 featuring もち麦ごはん in やよい軒

 

豚かつの醍醐味は、豚肉自体のおいしさはもちろん、サクサクの衣、フルーティーなソース、付け合わせのキャベツなど多岐にわたり、チーム豚かつの総合力である。

 

ところが味噌かつ。衣、ソースの特長を削ぎ落とし、すべてを茶色に染め上げる。キャベツの清涼感すら必要とせず、濃厚な味噌だれ味を、口一杯にプロデュースする。

 

一般的な豚かつとは別のジャンルと割り切れば、こんなにオカズヂカラの強い頼れるアニキはいない。18歳の頃、大須矢場とんで受けた衝撃よ、フォーエバー。

 

そんなわけで、定期的に赤味噌を食べたくなり、少し並んでやよい軒へ。白米おかわり自由ですが、もち麦ごはんを選び、おかわりはしない決意とともに席につく。

 

正直、赤味噌タレがあれば、白米が限界まで食べられます。でもこちとら50代、キリがないので1膳で十分。改めて誓ううちに、鉄板風の器にて味噌かつ様の御成り。

 

まずは味噌汁で箸を湿らせ、端っこのひと切れをつまむ。ひと言でいうと甘いんだけど、赤味噌のかすかな苦味がコクとなり、ごはん泥棒の実力発揮、たまりません。

 

おいしいよりも、でらうま、というのがふさわしい。少し火の入った玉子をからめたり、七味をふったり、カリカリ、サクサクを楽しむうち、愛知の日々を思い出す。

 

書店やスーパーに行くと、有線で「燃えよドラゴンズ」が流れ、巨人ファンなのに口ずさめるくらいにまでリピートされていたっけ。1番彦野が塁に出て〜2番立浪…

 

などとイヤーワームしつつ、ごはんを遠慮がちに食べる。おかわりナシなのは、もちろんダイエットだけど、席を無人にしておかわりするのが心許ないのもあるのよね。

 

…愛知は3年半の寓居でしたが、外食し始めたころで、スガキヤきしめんなどが印象に残ってます。都内でも売ってる「つけてみそかけてみそ」を買って帰ろうかな。

 

ごちそうさまでした。でらうま。