今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 549)目玉焼朝食 in やよい軒

 

ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉は体によくないとされる。発がん物質がどうこうで、理屈はわかるけど、オカズヂカラ抜群でおいしいのだから困ってしまう。

 

考えてみれば、保存食として発達した側面もあるので、新鮮な食材がこれだけ世にあふれた現在、無理に食べることもないのもしれない。でも、食文化は理屈じゃない。

 

たとえば梅干し。消費量が激減しており、小規模な業者が悲鳴をあげているという。防腐として、日の丸弁当の文字通り中心であった梅干しも、苦境に立っているのだ。

 

で、そんなことを思いつつ、やよい軒の目玉焼朝食。目玉焼と名乗りつつ、実態としてはソーセージ定食である。切れ目の入ったソーセージがたっぷり2本の安心感。

 

味噌汁で箸を湿らせて、ソーセージをひと口ガブリ。パキッと皮が弾け、肉汁がじわりと滲み出る。旨みが消えないうちに雑穀ごはんを頬張れば、この上ない朝ごはん。

 

いつもは目玉焼をごはんにのせるけど、今朝はソーセージを堪能するためあえて別皿のまま、醤油を垂らす。白身の外円の焦げ目はどうしてこんなにおいしいのかしら。

 

キャベツ、冷奴、海苔などの副菜も食べつつ、要所要所でソーセージとごはんのコラボを楽しむ。ホテルの朝食ビュッフェなら食べ放題だけど、それは風情に欠ける。

 

 

やよい軒は白米ならおかわり自由だし、オカズヂカラも十分だけど、朝から鯨飲馬食はよろしくない。ダイエットアプリによれば、すでにカロリーオーバーらしいし。

 

で、残った黄身をごはんに乗せサービスのダシを注ぎ、黄身を崩せばなんちゃって卵雑炊の出来上がり。ダシの水分でお腹がふくれるので、食事の終わりにふさわしい。

 

ふう、温まる。胃だけでなく、心まで温まる。赤身の加工肉がカラダに悪いとか言われても、心の満足度が高ければプラマイゼロではなかろうか。そんな気がします。

 

ごちそうさまでした。