今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 147)中華丼

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健康のため野菜を1日350グラム食べろという。日高屋のタンメンであるまいに、かなりの量ですよ、それ。モヤシばっかりでもダメでしょう?


立ち食いそばや牛丼屋が主戦場だと、野菜が不足がちになる。かき揚げは野菜だよな、お新香も野菜だよな、などとにわかに野菜をカウントする。


そんな中年男性の悩みを抱えてのランチタイム。中華丼があるじゃないかと思い至る。本場中国にはないけれど中華っぽい餡のかかったニクイ奴。


野菜たっぷりの餡ですが、季節ごとに具材が変わるのも個人店ならではの楽しみ。今日の食材ナンジャラホイ、とカウントしつつ食べる。


白菜、ピーマン、長ネギ、にんじん、キクラゲ、青梗菜、タマネギ、ナルト、しめじ、タケノコ、椎茸。なんか、冬野菜の万博会場みたいだな。


思わぬ野菜天国にうれしい悲鳴をあげ、ひたすらに咀嚼する。シャキ、ポリ、ムニッ。食感もそれぞれでこれまた楽しい時間ですねえ。


中盤に差しかかり、目玉焼きを割れば、とろりと黄身が流れ出す。白身も餡によく合うし、いい働きをするなぁ。豚コマも今日ばかりは脇役かな。


小鉢にはトマト、ツナ、タマネギ。漬け物にはキュウリ、大根。なんなら中華スープにもネギ。さらに増える食材はすでに記憶容量オーバー級。


350グラムとれたかはさておき、向こう1週間は「野菜食べてるよ、おっかさん」と胸を張れるランチでした。ありがたくお茶を飲み、箸を置く。


ごちそうさまでした。