冷蔵庫を眺めていると、生玉子の賞味期限が近づいている。たしか生食がダメになるだけで、火を通せばしばらく保つはず。とはいえ気になる。
どうしよう、茹で玉子にして、醤油に漬け込むかな。などと刹那悩むものの、かに玉を思いつく。あれなら一気に数が捌けるゾ、とにんまり。
そこで日本ハムの中華名菜。本シリーズにハズレなし。万人受けする下ごしらえなので、あとはひと品買ってくれば、本格中華っぽくつくれます。
かに玉。実家にはなかった文化でしたね。たぶん高校のころ王将で食べた天津麺が未知との遭遇。そのおいしさに一発 KO されて以来の好物です。
天津丼や天津麺は中国にはないらしく、主食と不可分という和風イメージから離れたかに玉。不思議な感じだけど、ビールに合えばそれでよし。
玉子の甘さ、餡の酸っぱさが楽しい。トロッとした半熟と、カリッと揚がったフチの食感の違いも嬉しいな。秘蔵のかに缶を入れてもよかったナ。
5分でつくれてこのクオリティなんて、料理人泣かせだよねぇ。この中華名菜シリーズ、しばらく凝りそうです。だって、ビールがススムもの。
ごちそうさまでした。