今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 170)カレー丼

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朝の小諸そばは混み合っている。券売機に 500 円玉を入れ、何にしたものかと一周眺めるも獲物が定まらず、ふとカレー丼を選んだ自分に驚く。


むろんらそば屋のカレーはおいしい。そばつゆにカレー粉が加わると、もはや別次元のおいしさとなる。家とも給食とも違う、そば屋のカレー。


疲れた胃腸に朝イチで大丈夫かな、などと煩悶。もともとカレー粉に使われるスパイスは漢方の一種だからヘッチャラさ、と自分を説得したり。


程なく呼び出しがかかり、カレー丼を受け取る。全面にカレーソースがかけられているのが「丼」たる証ダナ。匙を手にとり、ひと口パクリ。


思ったよりピリ辛で、米に沈んでいかない程度の適度なとろみもバッチリ。具はブタ肉のみ。ひたすら匙を動かすのに専念して食べすすめる。


実においしい。これは和風カレーの到達点のひとつではないか。提供される速度もそば並みだし、そばつゆ+カレー粉+かたくり粉だけなのかな。


などと思う間に完食。立ち食いそばで単品カレーは邪道かもしれないが、朝っぱらからそばとのセットを食べ切る自信は、はっきり言って、ない。


しかし、満足度は高い。昼まで、というより夜までの活力がチャージできました。舌の奥のほうに残る辛みを、グラスの水でぬぐいさり席を立つ。


ごちそうさまでした。


しばらくは、食べだめのお蔵出しです。