昼下がりの町中華。日替わりは「肉野菜炒め」を横目で確認しつつ店に入る。しかし今日は食べたことのないものがイイな、とメニューを開く。
写真入りの立派なメニューには、人気ナンバー1から5までが掲示されている。順位の変動をみたことはないけど、自信度の現れと解釈しよう。
で、人気ナンバー1といえば、もやしそば。いつもは、つい定食や丼ものを食べがちだけど、見せてもらおうかナンバー1の矜恃とやらを。
老舗の町中華だけに有名人のサインが壁に多く飾られている。フムフム眺めていると「冷やし中華始めました」の文字が。これでも、よかったナ。
ともあれ、初志貫徹。やってきたのはいかにも中華料理店といった淡麗スープの一杯。レンゲですうっと飲めば、クセのない、いい具合のスープ。
麺は「そば」を名乗るだけあって、縮れの少ないストレートタイプ。博多ラーメンでかためを頼んだかのような、芯の残った楽しい食感です。
で、その名を冠にいただく「もやし」。うま煮がたっぷりのっていて、トローリと食べ甲斐にあふれてます。時おり口に入る、豚コマもいいねえ。
途中でコショウをふってスープを味変して、ズルズル食べる。サービスのライスを辞退して正解。丼ぶりからして洗面器のように大きいもの。
麺を食べ終え、三つ四つ、二つ三つと浮かぶもやしを持ち上げてはレンゲにのせて食べる。ふう、大満足。不惑をはるかに越え、足るを知ったな。
ごちそうさまでした。