今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 233)自家製・カプレーゼ

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紅白といえば源平合戦の昔から対立軸で語られがちですが、コントラストは美しい。色相、色彩、細かいことはともあれ、日本人の腑におちる。


そうそう、紅白まんじゅうもあった。昭和の子なら卒業式が思い出されます。なんの癒着があったのか、縁起物として配られませんでしたか?


で、カプレーゼ。トマトとモッツァレラチーズを交互に並べた美意識の高さ。冷やしトマトにも通ずる、シンプル  イズ  ベストなひと品です。


もともとトマトは観賞用だし、夏ということもあり、色濃く鮮やかな濃ゆい赤ですね。そのままかぶりついても、間違いなくおいしいヤツだな。


そして、モッツァレラチーズ。水牛の牛乳からつくられて、クセはないけどコクがある。ピザにのってると、ムチムチした食感が嬉しいヤツです。


冷えたトマトとモッツァレラをひと口大に切りそろえて並べてゆく。ドレッシングはレシピ通りだと、オリーブオイル、塩、バジル。えっバジル?


じゃあ裏庭に摘みにいくか、な〜んて小洒落た家庭ではないので途方に暮れる。味もさることながら、彩り、差し色としての緑はポイントですね。


で、戸棚で見つけた青海苔で代用する。一見してわからないし、食べたところでバレないだろう。ツメの甘さを露呈しましたが、なんとか完成。


トマトとサクサクした食感と、モッツァレラのしっかりした弾力の取り合わせがおいしい。ところが意外なことに、青海苔が主張すること!


バジルではないゼェ、パセリでもないゼェ。明らかに和風な香りを漂わせて、蕎麦つゆに浮かんだひとかけらの柚子皮の如き獅子奮迅の働き。


逆に焼きそばやたこ焼きにバジルをのせたらどうなるんだろう。ソースの濃さにかき消されるだろうけど、ひょっとして。などと妄想しちゃう。


ごちそうさまでした。