かき揚げ食べたい。ふと夕方にそんなことを思えば、一晩じゅう頭に焼きついて、素直に翌朝食べにゆく。小さなドリームズカムトゥルーです。
朝イチの立ち食いそばは、仕込みがてら天ぷらがどんどん揚がっている。そばは茹でたて、ツユはアチアチ、舞台装置が完成、いざ食べんかな。
まずはかき揚げをガブリ。サクサク、カリカリ。タマネギの甘みだけで十分おいしい。そこに桜エビの香りが加わり、スナック感覚で食べちゃう。
あとは箸で突き崩し、濃いめのツユにまぶしつつ食べる。揚げものといっても、野菜のかき揚げは衣というドレッシングをまとったサラダですね。
安定の田舎そばは濃いめのツユやかき揚げの油に負けることなく、角がたち、凛とした立ち居振る舞い。そば屋ですから、主役はオレだって感じ。
食べ終える頃には、唇はすっかりグロス仕上げ。水をゴクリ、ティッシュで口を拭って店を出る。そばの熱気を、初冬の風が冷ましてくれます。
ごちそうさまでした。