今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 420)親子南ばん

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大前研一曰く、自分を変えるには「時間配分、住む場所、付き合う人」のどれかを変えることが必要で「決意を新たにする」のが一番無駄らしい。


この言葉を胸に刻んでから数年。何ひとつ変わっていないことに気づく。まあ、小心者で、そこそこ勤勉で、野心のない自分は嫌いじゃないけど。


ミスチル言うところの「知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中」も居心地は悪くないけど、冒険してもいい頃。そんな長い前振りで親子南ばん。


よく行く店だけど、食べたことがなかった。胃弱になってカレー南ばんの頻度が少なくなり、その反動で新規メニュー開拓欲が増しているのです。


要は親子丼のアタマがのせられたそば。ふわふわの卵、キシキシの肉、新そば、濃いめのツユ。何を足しても引いてもいけない、完成したお味。


母ヤギの乳で子ヤギを煮てはならないというのはユダヤ教のタブー。チーズバーガーでもダメなんだから、親子南ばんもきっと御法度だろう。


なんて思いながら、スルスル食べていくと、気づかぬうちに鶏肉は底に沈んでおり、ほぼ卵とじそば。食べ終える頃、たっぷり3つもお肉発見。


お肉を頬張り、卵のカケラを丹念につつき、時に濃いめのツユをゴクリ。初めて食べるはずなのに見知った感覚なのは、安定の老舗ならでは。


そういえば、スキマ時間にブログを書くようになったので、時間の使い方は変わったのかもしれない。加齢、成熟、進歩。どうとでも言えるけど。


ごちそうさまでした。