散歩の興が乗りすぎて、気がつけば東急沿線。せっかくだから久しぶりに しぶそば に顔を出そうかな。予定外のオヤツなので、揚げ物はパス。
店先のディスプレイとニラメッコして、物珍しい けんちんそば を選ぶ。鎌倉の建長寺でつくられていた汁ものが、音便で けんちん となったとか。
中国料理由来など諸説はあれど、筑前煮にも通じる、おばあちゃんの家で出てきそうなサッパリした煮物のイメージ。小腹満たしに丁度よさそう。
蒟蒻、人参、お揚げ、大根、椎茸、里芋、牛蒡など根菜中心の豪華汁もの。おや、鶏肉発見、完全な精進料理ではないけど、おいしいからいいや。
しぶそば、久しぶりだけど懐かしい味。いい意味で無難に落ち着いたチェーン店のそば。けんちんのダシも加わり、お腹にやさしく、あたたまる。
途中で七味を降ると香りがたち、ご飯のオカズ感が増す。具材の白眉は蒟蒻の食感とお揚げの吸水性。鶏の脂身がトロトロでたまりませんねえ。
秘蔵の温玉は温まった頃合いに箸で半裁。ねっとりした黄身をそばにからめつつ、コクを楽しむ。丼ぶりを持ち上げ白身で濁ったツユをゴクリと。
どれだけ丁寧に食べても、底に沈む具材たち。サジと箸で丹念に食べ尽くしていると、ゼンマイ発見、遅刻だぞ、キミィ（笑）。うん、大満足。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、孤食のグルメ＆お蔵出しです。
