今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 776)ちくわ天そば

 

朝晩冷え込むようになると、温かいダシが欲しくなる。尾崎豊なら百円玉で買える温もりだけど、オジサンは嗜好品でなく、実益=栄養もつけておきたい。

 

で、立ち食いそば。ズラリ並んだメニューはどれも魅力的だけど、かき揚げや春菊天のような質量はちとつらい。吟味のうえ、ちくわ天そばを選ぶ。

 

ちくわといえども、ハゼ天と同じ450円なので、その格は高い。すぐにやってくるそばは、ザ・立ち食いそば。シンプルな様式美にあふれています。

 

開店すぐなので、そばは茹でたて、ピンとしている。この麺は、ブツブツ噛み切らずに、佐藤栞里のごとくひと口にすするのが噛み切らずすするのが礼儀だな。

 

だし香るツユに優雅に泳ぐそばをツルツルとすする。ちくわ天の頃合いかな、と持ち上げれば半裁タイプではなく、一本丸ごと揚げられている。

 

ここでオジサンの稚気がうずうずして、ちくわをストローがわりにツユを吸ってみると、思った以上の勢いに驚く。アチチと水を飲んで、ちくわ天をガブリ。

 

ふわふわと頼りないのに、白身魚の味わいが深い。短くなったところで、懲りずにもう一度ツユを吸う。控えめに言っても楽しい。ここで七味をパラパラと。

 

ここでツユをゴクリ、酸味が感じられておいしいな。こういうのでいいんだよを体現した立ち食いそば。正確にはスツールそばを堪能した朝でした。

 

ごちそうさまでした。