今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 840)天ぷらそば

 

 

かけそばこそ、そば本来の味わいがわかると思い、しばらく続けた立ち食いの道場破り。やはり、反動がやってきて揚げ物が食べたくなる。そば屋の華は天ぷらだよね。

 

で、天ぷらそば。立ち食いそば店だと、かき揚げなのか、海老天なのかは店によりけりだけど、こちら街そば屋さんは当然の助動詞べし、海老天がドーンとのってます。

 

まずはツユをゴクリ。ダシの香りがたち、みりんのきいたカエシも甘く心地よい。ほおっとひと息ついて、クノールカップスープを飲んだときのようにくつろぐ。

 

お目当ての天ぷらはお楽しみにして、そばをすする。細くて繊細な二八そばは、濃いめのツユにも負けない風味です。ツユのしみたほうれん草もザクザクしておいしい。

 

メインディッシュの海老天は嬉しい二本立て。箸で持ち上げれば、ふわふわの衣が今にもこぼれ落ちそう。ガブリといけば、海老の身がツユよりも熱く待ち構えてます。

 

プリプリと弾力のある海老天は、やはり格別ですね。揚げ油がツユに滲み出ていくと、さらに香りが立ちますね。お行儀ワルだけど、1本目は尻尾まで食べちゃえ。

 

乾燥していたお麩にもツユがしみいり、立派な具材に変身。後半戦は七味を振って、一気呵成にそばをすする。2本目の海老天は熱さもちょうどよく、しっかり味わう。

 

数多くかけそばを食べたけど、いわば白米のようなもので、どれもおいしくないわけがない。そこに種物というオカズが加わると、おいしさが二乗になりますね。

 

ごちそうさまでした。