麺喰らう(その 691)ナポリタン
イタリア人にとって、ケチャップまみれのスパゲティは許し難いらしい。愛聴している文化放送「おはよう寺ちゃん」でも取り上げられている。
https://www.joqr.co.jp/qr/article/41797/
なるほど、トマトはイタリアの伝統に欠くことのできないマンマの味なんだな、と思うも、実はアンデス原産で、食用になったのは19世紀とか。
サツマイモ、ジャガイモ、トウモロコシ、ピーマン、カボチャ、イチゴ。南米産の野菜は数多く、欧米の伝統食っぽくても歴史はさほど古くない。
日本だって人のことは言えない。白菜なんて明治期に入ってきたというし。そのあたりは藤井青銅さんの著作「日本の伝統の正体」が面白い。
ともあれ、もはや和食と呼ぶしかないナポリタン。やさしいケチャップの味が五臓六腑にしみわたる。ハム、玉ねぎ、ピーマンももはや様式美。
サラダで口をリセットしつつ、おいしく完食。イタリア人がなんと言おうと、マイベストパスタはナポリタンだな。食後のコーヒーも胃にしみます。
ごちそうさまでした。