好物はそばです。更科もいいけど、田舎せいろをズルっと手繰るのがいいですね。などというと、繊細な味のわかる、大人の味覚と受け取られる。
好物はナポリタンです。ベッタベタのケチャップに、ベーコンの脂が滲んでるのがたまりません。玉葱、ピーマンもナポリタンなら食べられます。
… 同じ麺類でも印象がかなり異なる。舌がお子ちゃま、B級グルメ。どちらが上なのかではなく、たぶん団塊ジュニア皆んながもつ二面性です。
さて、本日は焼きそば専門店。ランチタイムは王道のソース、サッパリなしょうゆ、変化球のナポリタンから選べます。むむ、甲乙丙つけがたい。
たのきんトリオでは誰が好き?といったような難解な命題。とはいえ、結論は急がれるわけで、なんとなくナポリタン。ケチャップにまみれたい。
鉄板にのったナポリタンは、名古屋めしにもあるよね。選べる麺の量、男性は並では物足りないかもとのことで、それでは中 400 g にしようかな。
厨房からはジュウジュウ、カンカンと軽快な音が響き、食事はもう始まっているのだと実感する。やがて、湯気に包まれた頼もしきひと皿の登場。
こんもりとした麺の山に、玉葱、ピーマン、ベーコンがたっぷり。さらにケチャップの甘い香りと鉄板の焦げの匂いが加わり、もう、無敵だな。
お箸で麺を鉄板から引き剥がし、カリカリ、ムチムチを楽しむ。この焦げつき感こそ、カップ麺がどれだけ進化しても味わえない醍醐味です。
玉葱はサクトロ、ピーマンはシャキシャキ、ベーコンの脂が炭水化物を欲している。半分食べたあたりでタバスコをトプトプ、これまたおいしい。
ズビズバとすすり込み、口腔を焼きそばという名のシアワセで満たす。よく噛んだのにあっという間になくなり、紙ナプキンで丁寧に口を拭う。
出来合い弁当のナポリタンは、出来立ての揚げ物で容器が溶けないための緩衝材と聞くけど、あれだけメインで食べてみたい、そんなことを思う。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。