今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 694)薬膳天そば in 梅もと

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うどん県香川には、ダシの出る蛇口があるという都市伝説。ユーモアを解する人はいるもので、実際に高松空港にダシの出る蛇口が作られた。


静岡ではお茶、愛媛ではポンジュースが、それぞれ出てくるとか。メンテは大変そうだけど、ユーモア、ネタ、夢が実現されるのは楽しい。


大都会・新宿にも、ダシの出る蛇口があった。西口地下街にあった立ち食いそばの梅もとでは、湯通しした麺に、蛇口でダシが注がれていた。


過去形にしたのは、再開発に伴い梅もとが移転したから。2時過ぎ、ランチには遅い時間帯に移転先を初訪問、お客さんは半分くらいの入りですね。


リニューアルされたメニューをみると、おや、薬膳天が復活している。かき揚げにクコの実が入っていたっけな。懐かしさもあり、試してみよう。


食券を提出して、調理風景を眺めてると、そばは都度重さを測り、名物の蛇口ではなくお玉でツユを注いでいる。調理もリニューアルされたようだな。


まずは、ツユをゴクリ。以前に比べダシの香りが強くなり、明らかにおいしくなっている。良し悪しや上下ではなく、質的に変貌を遂げている。


そばをたぐれば、以前より細く、ボソボソ感がなくなっており、こちらもおいしい。以前を否定するわけではないが、驚くほどおいしくなっている。


メインの薬膳天を箸でもぎとりパクリ。赤いクコの実、コリコリ松の実が楽しい。このホクホクはニンニクだな、薬膳の名に恥じない栄養価ですね。


食べるうちにゆるゆる解けるかき揚げをみれば、ニンニクは粒ごと! 精のつくこと間違いなし。七味をかまして、そばを一気にすする。


最近の立ち食いそばは、十割蕎麦とか、店内製麺とか、競争が激しいので、梅もとも味勝負に出たんだなぁ。以前のチープさも捨てがたいけれどね。


ごちそうさまでした。