今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 714)かき揚げ天そば


かき揚げは、天ぷら界のごった煮である。何をかき混ぜて揚げるのか、店ごとにいろいろですが、立ち食い界隈では玉ねぎや人参が主力のことが多い。


専門店ではコースの〆に天ぷら茶漬けとしてかき揚げを出す、らしいけど縁がないので所詮は耳学問である。新宿すずやのトンカツ茶漬けみたいなものかな。


まあ、かき揚げの主戦場は間違いなく立ち食いそば。かき揚げ丼もあるけど、やはりそばが基本でしょう。老舗の立ち食いそばで、朝の揚げたてをいただく。


こちらのかき揚げは、カリカリではなく、フワッとした仕上げ。ひと口かじれば、玉ねぎの甘みが口に広がり、どことないエビの香ばしさがわかる。


そばはキリッと角が立ち、ツユはダシの優しさであふれる。ふわふわのかき揚げはツユを吸ってジューシーになり、食べてゆくと中のほうはサクサクしている。


天茶を食べたことはないけど、かき揚げとダシのハーモニーは、絶対おいしいヤツやん。いつかきっと食べてやると思いつつ、そばを食べ終えて下膳する。


ごちそうさまでした。