今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 421)ねぎとろ丼

f:id:socius_lover:20220408194247j:plain


お昼時の定食処、小上がりもカウンターも満席です。黒板メニューはいろいろあるけど、揚げ物は時間がかかりそうなのでお刺身にするかな、などと思案する。


そこで目についたのがねぎとろ丼。ふわふわと甘いネギトロに、鮮烈な醤油をひと回しかけ、ホカホカご飯をかきこむ。そう思ったら矢も盾もたまらず注文。


ネギトロとは不思議な響きだけど、ネギとトロではなく、マグロの身を骨からこそげ取る=ねぎ取るからネギトロだという。以前も調べたけど、ホントかな。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2019/07/18/071300


ともあれ、久しぶりの一杯を堪能しよう。薄紅、緑、白のコントラストが鮮やかで、目も楽しませるのが食事なのだと再認識。まずは味噌汁をズズズっと。


さて、ワサビを醤油で溶いてねぎとろに回しかけ、ネギを上にのせる。大葉はパクリと食べてしまい、空いたスペース全体にねぎとろを押し広げたら準備万端。


箸を深く差し込んで、ご飯ごとねぎとろをほおばる。ふわふわと甘いマグロの脂に、塩っ気がよく似合い、ねぎのショコショコした歯ごたえもおいしい。


食べながらも「ねぎ取る」について思う。「ねぐ」をググってみれば「神に祈る、ねぎらう」なんて意味もあり、こちらの線はないだろうかと思う。


ともあれ、丼ぶり飯をかきこみ、味噌汁をすすり、小鉢を突く。カウンターのなかでは大将がひたすら揚げ物と格闘しており、その香りもまた、オカズとする。


ごちそうさまでした。