今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 341)ネギトロ丼

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ネギ+トロ=ネギトロではなく、マグロの骨や皮に残る身をこそげ取る=ねぎ取るが語源だとか。以前も書いたけど、そんな動詞聞いたことない。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2019/07/18/071300


何はともあれ、マグロはおいしい。魚の王様は鯛だし、川魚の女王は鮎だけど、寿司ネタなら老若男女に人気なのは、やはりマグロではないか。


そう思って調べてみると、回転寿司で一番人気のネタは、最近はサーモンなんだとか。マグロにせよサーモンにせよ江戸前ではないわけですが。


さて、やってきたネギトロ丼は、マグロの形容としてどうかと思いますが、奇しくも美しいサーモンピンク。シャア専用ザクの如く艶やかです。


ワサビ醤油を回しかけ、ネギを全体にまぶしてパクリ。マグロの旨み、脂の甘み、醤油の塩っ気、ワサビの刺激ごはんがすべてをまとめます。


ネギトロの食感はフワフワと頼りなく、その儚さがいっそう食欲を掻き立てます。モリモリ食べ進めて、味噌汁でひと息つき、またモリモリと。


ネギのショリショリが心地よいアクセント。和食処だけあって、小鉢もやさしい味で、日本人に生まれた甲斐があるなぁ、としみじみ思います。


思えば、自分が幼いころ、ネギトロなんて存在すら知らなかったし、鮭を寿司ネタにするなんて思いもよらず。今の子どもが少しうらやましいな。


スーパーで買った安物のネギトロにごま油でコクを足して、醤油やマヨにつけて食べてますが、たまに店で食べると格別ですね。大満足でした。


ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。