今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 446)そぼろ弁当


定食類の名づけは、メインのオカズによってなされることが多い。トンカツ定食は、決してキャベツの千切り定食とは呼ばれない。客にわかりやすいのが一番。


ただ、メインが決まらないと急に悩ましくなる。ミックスフライなどは、実体を表しておらず、客は疑心暗鬼になりつつ、店への信頼感で注文をする。


思えば、以前食べた野菜サラダ定食が印象深かった。野菜サラダではご飯は進まず、小鉢、シラスおろし、味噌汁などを総動員したっけ。おいしかったけど。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2019/03/13/190246


さて、そぼろ弁当。おそらく鶏そぼろがメインなんだろうけど、玉子のそぼろも彩りとして控えている。揚げ物やさつま揚げ物はあくまで脇役扱いなんだな。


まずはそぼろをひと口。ポロポロこぼれて食べにくいけど、いい大人だからスプーンなんていらない。というか、弁当にスプーンなんてついてこない。


玉子そぼろはしっとり甘く、これ以上甘いとお菓子になるスレスレのライン。鶏そぼろはゴツゴツしながらも、お団子のような甘塩っぱさはオカズヂカラあり。


揚げ物はどうやら芋コロッケですね。ご飯に味がついているので、醤油もソースもかけない。野沢菜っぽい菜っ葉が、いい塩っけで弁当全体を引き締める。


幼稚園のころに食べたような、懐かしいお弁当。そぼろって、あまり自分ではつくらないので、久しぶりの体験でした。最後に味噌汁をゴクリ、箸を置く。


ごちそうさまでした。