今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 472)昭和のオムライス

 

昭和生まれの明治男、といえば村田兆治。先日は不名誉なニュースで世を騒がせたけど、トミージョン手術、マサカリ投法サンデー兆治など二つ名も多い。

 

なんというか、元号を2つ遡ると、昔ばなし感が出ますね。平成の頃なら大正、令和の今なら昭和。昭和に愛着はあるけど、平成のほうが余程長い付き合いだ。

 

さて、年配のマスターが提供する昭和のオムライス。おいしいことこの上なく、ちょくちょく食べてます。揚げ物トッピングは自重、サラダを食べつつ待つ。

 

TVは呑気なヒルナンデスをやっている。こちらはこの前まで恵の番組が流れていたけど、暗い世情だし、ランチタイムくらい愉快なほうがちょうどいいよね。

 

さて、見目麗しきオムライス。カップコンソメスープを飲みつつ目で楽しむ。赤、緑、黄のコントラストが美しく、シンプルイズベストの意味をかみしめる。

 

まずはパセリをパクリ、彩りがなくなるのは愛想ないけど、あとはオムに集中です。スプーンを差し込み端っこからパクリ。まずは玉子の甘さがしみいります。

 

玉ねぎ、ハム、マッシュルームがケチャップライスに潜み、ついつい大きな口で頬張ってしまう。ふと口の周りを赤くして、まだ小学生だった昭和を思い出す。

 

いったん水を飲んで舌をリセット、ケチャップたっぷりの中央部分に向かう。たまにある、白身トゥルトゥルが楽しく、味の濃さを相殺してくれる。

 

後半戦、左半身を食べていると舌に違和感が。おやピーマン。お前、そんなとこにいたのか。みんなもう、行っちゃったぞ、などと思いつつスプーンを動かす。

 

ここで、隣の後客のリアクションがやたらと大きいことに気づく。うんうんと大きく頷き、時にむぅと呟く。これがリアル孤独のグルメかと感心、自省する。

 

ともあれ、昭和生まれで、平成育ちの、令和に慣れないオジサンとして、昭和のオムライスは大変に心強い。今度はダイエット後にエビフライ乗せて食べよう。

 

ごちそうさまでした。