今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 471)くじら刺し定食

 

飲食店の黒板メニューは胸がときめく。季節メニューを中心にオススメが提案されており、嬉しく悩むのも食事のうちで、こちらも心して選ばねばなるまい。

 

さて、ほぼひと月ぶりの訪問のこちら。看板メニューをみれば、変わらずくじら刺しが。他のメニューは入れ替わっているので、手抜きではなさそう。

 

なんだろう、調査捕鯨で豊漁でもなかろうに、仕入れルートがあるのだろうか。ともあれ、お腹ぽっこりが気になるこの頃、ヘルシー定食は望むところです。

 

くじらの赤身は、ざっくりいうと栄養価が高いのに脂質やカロリーが低い。オジサンにとって福音のような食材ですが、国際化の昨今、日常的に食べられない。

 

さて、やってきたのは濃い赤色が鮮やかなひと皿。生姜に醤油をかけて、くじらにまぶして食べれば、クセのない赤身肉はやはり魚とは違い、野生味を感じる。

 

クニクニした歯ごたえを味わい、ご飯をかきこむ。たぶん焼酎のほうが似合うなあ、などと昼間っから夢見そう。ふた切れ目からはニンニクをほんの少し。

 

いや〜おいしい。ごはんと味噌汁と三角食べしつつ、途中で大根のツマを一気に食べる。おいしく食べ終え、少しぬるくなったお茶をすすって、お会計する。

 

ごちそうさまでした。

 

と思いきや、先ほど店に来たスーツ姿の3人組がメニューを選んでいる。そのうち一人は欧米の方のようで、つきっきりで黒板メニューを解説している。

 

通りすがりに「uh…fried fish」などと聞こえてきて、次はいざwhaleというところで店を出る。ちゃんと飛ばさずに説明したのだろうか?と気にかかるけど。

 

むかし美味しんぼで、反捕鯨活動家を騙してくじらを食べさせる話がありました。漫画とはいえ、ひどい話だな。これが宗教がらみなら戦争のタネだよな

 

改めて、ごちそうさまでした。