かき揚げは温野菜サラダである。玉葱、人参などを小麦粉でまとめて、油でカラリと揚げるわけで、レンチンした温野菜にドレッシングをかけるのと本質は変わらない。
多少油をとりすぎにはなるけど、体を冷やさないという観点からも、世のオジサンたちの理解は得られるのではないか。そういう観点でかき揚げ天そばを見つめ直す。
すると、パスタ、スープ、サラダのOLさんのランチのように見えはしまいか。茹で置きのそば、ダシのきいたツユ、温野菜のサラダ…ちょっと論旨に無理があるかな。
ともあれ、七味を振ってから、かき揚げを箸で押してツユを吸わせる。持ち上げるには大きいので、端っこを箸で取り分けて食べれば、むっちりしたお好み焼きのよう。
玉葱、人参、衣。その潔いまでのシンプルさがいいね。ダシのきいたアツアツのツユが似合います。そばを啜れば、ダシがふわっと鼻腔を通り抜け、鼻から温まります。
七味の刺激はタバスコだな、と牽強付会しつつ、ズルズルと食べ終える。OLさんとの決定的な違いは、あっという間に食べ終えるところかな。早食い、反省しなきゃ。
ごちそうさまでした。