今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 100)らーめん

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ラーメンっていつからマウントの対象になったんだろう。


新店ができればすぐに食べログで点数化され、数多のラーメン本への掲載がステータスとなり、行列が行列を呼ぶ。


そりゃあ、おいしい、お値打ち、口に合わない、いろいろある。お金と時間をかけるからには、それなりに気分がいいのに越したことはない。


私も食事をブログにあげているので同じ穴のムジナだけど、基本的にはみんな違ってみんないいというスタンス。評価は私ではなく、店の存続というかたちで下されていると思う。


さて、駅前の路地を入ったところにあるこちら。東京ラーメン、の文字にひかれてフラフラ入店。


手書きのメニュー、ダンボールを利用した POP、カウンター越しに見える沢山の鍋やら調味料。店長ひとりで頑張ってます感が滲み出て好感。


チェーンではない、個人店ならではの造作。これも良し、とする度量を持たないとどの街も金太郎飴になっちゃうもんね。


奥では謎の角瓶からウイスキーが注がれ、ハイボールがステアされる。


家庭の冷凍庫から出したような氷だけど、つくりたてのハイボールは香りがたっておいしい。コレが井川遥ならもっとおいしい、のかも。


さて、肝心のラーメンは、かなり熱いスープに黄色い縮れ麺が泳ぐシンプルにして、王道を行く一杯。


彩りは小松菜かな。東京ラーメンを名乗るからには、江戸野菜がのっているほうがそれらしいネ。


ツルツル麺をすすれば、淡麗なスープによくからんで胃にしみる。メンマはクニクニ、チャーシューは思いがけずしょっぱく、ハイボールによく似合う。


行列のできるラーメン店もいいけど、フラッと立ち寄って食べられる、こういうのでいいのだ系ラーメン。


これで英世先生でお釣りが来るんだから、ありがたや、ありがたや。


ごちそうさまでした。