ラーメンっていつからマウントの対象になったんだろう。
新店ができればすぐに食べログで点数化され、数多のラーメン本への掲載がステータスとなり、行列が行列を呼ぶ。
そりゃあ、おいしい、お値打ち、口に合わない、いろいろある。お金と時間をかけるからには、それなりに気分がいいのに越したことはない。
私も食事をブログにあげているので同じ穴のムジナだけど、基本的にはみんな違ってみんないいというスタンス。評価は私ではなく、店の存続というかたちで下されていると思う。
さて、駅前の路地を入ったところにあるこちら。東京ラーメン、の文字にひかれてフラフラ入店。
手書きのメニュー、ダンボールを利用した POP、カウンター越しに見える沢山の鍋やら調味料。店長ひとりで頑張ってます感が滲み出て好感。
チェーンではない、個人店ならではの造作。これも良し、とする度量を持たないとどの街も金太郎飴になっちゃうもんね。
奥では謎の角瓶からウイスキーが注がれ、ハイボールがステアされる。
家庭の冷凍庫から出したような氷だけど、つくりたてのハイボールは香りがたっておいしい。コレが井川遥ならもっとおいしい、のかも。
さて、肝心のラーメンは、かなり熱いスープに黄色い縮れ麺が泳ぐシンプルにして、王道を行く一杯。
彩りは小松菜かな。東京ラーメンを名乗るからには、江戸野菜がのっているほうがそれらしいネ。
ツルツル麺をすすれば、淡麗なスープによくからんで胃にしみる。メンマはクニクニ、チャーシューは思いがけずしょっぱく、ハイボールによく似合う。
行列のできるラーメン店もいいけど、フラッと立ち寄って食べられる、こういうのでいいのだ系ラーメン。
これで英世先生でお釣りが来るんだから、ありがたや、ありがたや。
ごちそうさまでした。