今日は奮発して、トンカツ専門店に足を向ける。
かつ屋や松乃家のように気軽でおいしくトンカツが食べられるチェーンも増えたけど、やはりちょっと値の張る店の雰囲気は格別だ。
さぼてん、和幸、KYK あたりが私の憧れ。たまにくると、あれこれ目移りしてしまう。
こちらの店は席に通されるとつきだしが用意されており、メニュー見ながらポリポリ食べる。どれも漬け物だけど、おっ、キムチ、カライ!
ひとしきり悩んで、カツと貝柱のフライの盛り合せにする。トンカツ専門店にきておいてなんだけど、ちょっとヘルシーかな〜と思ってさ。
しばらくするとおかわり自由というボウル山盛りのサラダ。青じそドレッシングでもりもりベジファースト。シャキシャキ冷たくてうれしい。
説明によれば、ソースは辛口と甘口の2種類だとか。貝柱用のタルタルもたっぷりついてきて、自ずと期待は高まる。ウキウキ。
サラダをあらかた食べ終わるころ、本日のメインディッシュが到着。よかった、危うくサラダでお腹いっぱいになるところだったゼ。
しかし、何のお祝いでもないのにトンカツを食べるのは、緊張するなぁ。自分の稼ぎだからなんて思えない、バチが当たるかも、なんて思う。
ともあれ、もはや後戻りはできない。まずは甘口ソースをチョコっとつけて極厚ヒレカツをパクリ。肉の繊維に沿って歯が自然に入る快感。
しっかし、専門店のソースってほんとおいしいよナ。フルーツの味なのかな? 自宅で愛用のイカリソースも好きだけど、さすがに敵わない。
ヒレカツは貴重な2切れのみ。青じそご飯をもりもり食べて、貝柱にとりかかる。しっかしまん丸だなあ。とりあえず、タルタルをたっぷりと。
おっ、中身は小柱がたくさん。なるほど、道理で大きいわけだ。1個半をタルタルで、残る半分を辛口ソースで食べる。おっ、これも、カライ!
途中赤だしで箸休め。富士山に月見草が似合うように、カツには赤だしが似合う。なんでかね、信州味噌ではないよね。渋みが合うのかな。
さて、残るサラダをソースでやっつけ、半分残るヒレカツでご飯をパクパク。うーん、かなり腹くちくなってきた。千切りキャベツ恐るべし、だ。
サラダボウルが空になったのを見つけた店員さんから、おかわりいかがですかと問われるも丁重にお断りする。悔しいけれど、もう入らない。
サラダも、味噌汁も、青じそご飯もおいしいのに、とてもではないがおかわりできない。足るを知るというより、老化の気がしてならないナ。
敗北感を覚えつつ、番茶をすする。たしか机に胃薬入ってたよな、などと事後策を考えるのもオトナの証拠。午後の会議はそれなりに喋らないと。
ともあれ、おいしかった。なんの記念日でもないのに千円台半ばは贅沢だけど、ココロは洗われたよ、ジャブジャブとね。
ごちそうさまでした。